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Project#1 大手コンビニチェーンおでんたまご

Project#1 大手コンビニチェーンおでんたまご
Project Member
広域営業推進部/東日本食品事業部 H.Y.
H.Y.
食品事業本部/
広域営業推進部・東日本食品事業部
2012年入社
品質管理・法務・コンプライアンス部/品質管理チーム A.A.
A.A.
管理本部/
品質管理・法務・コンプライアンス部/
品質管理チーム
2002年入社
食品事業本部 広域営業推進部/広域営業推進課 M.K.
M.K.
食品事業本部/
広域営業推進部/
広域営業推進課
2020年入社

コンビニエンスストアおでんのゆでたまごを 昨年よりさらにおいしくリニューアル。

〜コンビニおでんのゆでたまご開発ストーリー〜

Introduction

秋冬になると、コンビニエンスストア(以下、コンビニ)のレジ横に並ぶおでん。実は、コンビニのおでんは毎年具材やつゆに工夫を凝らして、おいしさを向上させています。そのおでん種の中でも一番人気なのが大根、次いでたまごです。伊藤忠飼料では、取引先の大手コンビニがおでんを立ち上げる頃からゆでたまごの開発に関わっています。毎年、コンビニのバイヤー(仕入れ担当者)と各具材メーカーがおでんの出汁の味とその出汁に合う具材はどのような仕込みをしていけばいいかを決めていきますが、今回はこだわりの鰹ベースの出汁に合うゆでたまごの開発を行うことになりました。

コンビニエンスストアのレジ横に並ぶおでん
コンビニエンスストアのレジ横に並ぶおでん
※画像はイメージです。

モニタリング調査を行い、味や食感、見た目を改善

M.K.
M.K.

何も味付けをしていないゆでたまごを納品するわけではなく、おでんの出汁に合う味にするために、ゆでたまごに下味をつけて薄味の煮卵のような形で納品しています。それを店舗で炊き直すというプロセスを経て、消費者の皆さんに提供されているんです。

どうリニューアルするべきかの参考にするため、毎年、競合他社製品とのモニタリング調査を実施しています。今回は、弊社おでんたまごの白身について「食感が硬い」「つゆの染み込んでいる感じが足りない」というモニターの声がありました。

H.Y.
H.Y.

モニタリング調査を行い、同時進行でコンビニが出汁のスペックを決めていきます。私たちは、その出汁と相性の良いゆでたまごを開発します。おでんの具材の中で、大根は味を吸い、練り物は旨みを出汁に戻します。たまごは、どちらかというと出汁の旨みを吸う食材なので、そのバランスも考えながら味染みにフォーカスするのか、それとも見た目を変えるのか、どこをリニューアルするのかを固めていきます。今回はモニターの声を参考に、食感と色味にターゲットを絞りました。

試作したたまごは、1000個近く

食感や色味など、数値で見えない人によって感じ方が異なるものについてどうやって正解を導き出すのか? どのくらいの食感、色味が求められているのか、認識がずれてしまわないように、コンビニバイヤーと試作品を交えた打ち合わせを何度も行いました。

試作したたまご
調味液の配合を変えて納得いくまで試作を重ねる
M.K.
M.K.

ゆでたまごの調味液を製造しているメーカーや、卵白や卵黄の食感をよくする製剤を開発しているメーカーの方の知見をお借りし、たまごと一緒に封入する調味液の改良に取りかかりました。調味液の配合を見直して何パターンもサンプル品を試作し、社内の方やバイヤーに食べていただいて、意見をいただいた中で繰り返し絞り込みを行いました。試作したたまごは1000個近くになると思います。手間もかかり大変でしたが、徐々に完成品に近づいていくという実感があり、最終的なサンプル品をバイヤーにご納得いただけた時には、とても充実感を覚えました。

ゆでたまごの調味液を製造しているメーカーの開発の方や、たまごの食感を良くするための製剤を開発しているメーカーの方と連携をして、社内外とコミュニケーションを取りながら開発を進めます。M.K.さんが開発の中心となり、調味液の配合に取り組みました。

調味液の配合の様子
調味液の配合の様子
調味液の配合の様子
H.Y.
H.Y.

今回、入社3年目(開発当時)の開発担当者であるM.K.さんにできるだけ権限を委譲し、プロセスを経験してもらいました。トライ&エラーの中で、本人が自発的に意見を発信できるようになり、さまざまな気づきを得てスキルアップにつながったことは収穫でした。

自由に動いてもらえるような 職場の環境をつくっている

入社3年目でおでんの担当になったM.K.さん、最初は大手コンビニのおでん担当が本当に自分で良いのかという戸惑いがありました。

M.K.
M.K.

ただすごく、先輩方がバックアップしてくださっているので心強く、自分だけで背負い込まずに済んでいます。困ったことがあったらすぐに相談をし、都度丁寧にアドバイスしていただけるので、不安は少なかったです。

おでんたまごの開発チームは、明確にチームとなっているわけではなく、自然発生的にチームのような形になったものです。
社内だけではなく、メーカーや工場、関連会社など外部の人たちも含めて、おでんのたまごを通じて大きな一つのチームになっています。

H.Y.
H.Y.

大手コンビニバイヤーは商品へのこだわりも強く、商品開発に対する期待も大きいので、開発スキルだけでなく、コミュニケーション能力も求められます。価格交渉など重要な商談には、上司が同行します。慣れていない部分のサポートにどこまで踏み込むかの配慮は必要です。M.K.さんには、どちらかというとモノづくりに特化してもらい、自由に動けるような形で職責の環境をつくっています。

品質管理部門と賞味期限の確認を行い、商品が完成

味が決まると最後に品質管理部門によって賞味期限の確認が行われます。加工度を上げて加熱すればするほど菌は減りますが、食感が乱れたり、風味が飛ぶため、どこに落としどころをもっていくかというスキルやセンスが問われます。

A.A.
A.A.

調味液はこういう規格にしましょう、賞味期限はだいたいこれぐらいが良いですよね、というのが決まってから品質管理部門で賞味期限プラス安全性を考慮した期間で試験計画を立てます。その後に研究所で実際に保存し、微生物検査を実施します。微生物検査だけでなく、味や食感が遜色ないかの官能評価も行っています。

賞味期限の確認を経て、ようやくおでんのゆでたまごが完成です。毎年、おでん開発担当者が社内でたまごを煮込み始め、社内のみんなに試食してもらうためにお盆をもって回る姿が、おでん開発時期の風物詩になっています。

試作したたまご
試作したたまごを社内で振る舞う様子
試作したたまごを社内で振る舞い、まずは身近なところから意見を聞いて回ります
M.K.
M.K.

リニューアルしてから味については社内外とも好評をいただき、そこについては自信をもっていいのかなと思っています。売り上げも好調で昨年を超える成果となりました。来期に向けてどのような提案ができるか、また新しい課題があるので今詰めているところです。
良いものをつくってお客様に納得していただける商品を完成させるのが今の目標です。

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