PROFILE

鶏卵事業部 広域販売推進課

Sさん

2016年入社

・勤務地 本社 亀戸
・最終学歴 山形大学

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大学での飼料の研究から伊藤忠飼料へ

幼い頃から宮沢賢治が好きで、地縁もあったので東北の大学に進みました。大学時代は農学部で反芻動物のエサの研究、飼料用の稲の栄養価の分析をしていました。ウシやヒツジに餌を与え、どういう変化が現れるのかといった研究になります。

飼料用の稲にはホシアオバやタチアヤカといったものがあって、ヒトが食べるものとは別の品種です。家畜は稲の米の部分ではなく、茎や葉などを裁断して発酵させたものを食べます。茎を使うので、一般的な稲が100cm程度なのに対して、飼料用稲は150cmほどになります。この飼料用の稲から取れる米はパサパサでヒトにとってはおいしくありません。
そうした大学での研究もあって、社名の"飼料"に惹かれて伊藤忠飼料に入社しました。配属は鶏卵事業部になりました。飼料はある程度わかりますが、それまでニワトリには関わったことがなかったので、最初は「どうしようどうしよう」という戸惑いが多かったですね。

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提案したレシピがチラシに

過去の卵の売り上げデータから月々の状況をチェックし、この商品の魅力をアピールしてみようと企画して、お客さまのところに売り込みに行くような感じです。
所属は営業ですが、商品ラベルやお店に置くときのポップのデザインも担当しています。ポップというのは販売促進のために商品に付けられた大きめのラベルです。手書きや、手書き風の作りなっていて、値段だけでなくちょっとしたひとことアピールなどを書きます。

卵料理のレシピを調べたり考えたりすることもあります。
自分で考えたレシピをお客さまに伝えるため、ポップに反映して売ってみてはどうでしょうかという提案もやっています。

入社1年目に南関東地区の大型スーパーさんでイースター企画を盛り上げようというお話しがあって、自分が提案したエッグタルトのレシピが採用されて、店舗のパンフレットや配布用のチラシに掲載されました。私のレシピで作られたエッグタルトと、私たちが扱っている卵がセットで写っていて、これは嬉しかったですね。

私の所属部署は大型スーパーさん、コンビニエンスストアさんの担当で、通常は各社本部のバイヤーさんとお話しをしていますが、直接店舗にうかがって「こういう卵が発売になりました。いかがですか」という営業もやっています。企画営業のような仕事です。

企画は最低でも月1

性格なんだと思いますけど、私自身怒られていることに気がつかないようなところがあって、今のところ仕事で挫折感のようなものを味わったことはありません。でも小さな失敗や残念だったことは、たくさんあります。

たとえばキャラクターものの商品がちょっとしたブームになって、版元さんとのタイアップでしばらく納品させていただいていたんですが、残念ながら契約打ち切りということがありました。もう少しいけるかなと思っていたので残念でした。

いろいろと提案して、でも却下されるというのはいっぱいあります。切り替えは早い性質なので、そういうところで挫折はないんですが、もともと扱っていただけていた商品がカットされるというのは悲しいですね。

定番かブームかに関わりなく、すべての商品が、どうしたらよりお客さまに愛され続ける商品に育てていけるかということを、いろいろ考えなくちゃいけないなという課題はありますね。

毎月1件は企画提案書を作ってお客さまに出すようにしています。広域販売推進課には現在5名所属していますが、企画を立てつつ提案するという仕事は私だけがやっています。企画は直接上司と話して、これならいけるぞとなればお客さまのところに、即提案に行くといった感じです。

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ムードメーカーに囲まれた職場

職場の雰囲気はなごやかです。仕事の合間にも談笑できるような環境です。上司が他の男性社員をかまって笑ったりするような明るさもあります。上司や先輩がムードメーカーだと、自分ものびのび仕事ができます。もちろん緩いだけではなく、皆さん仕事に対しては厳格です。そういう意味ではメリハリのある職場です。自分が仕事について悩んでいるときも相談しやすいですし、困ったときには的確なアドバイスをいただいています。

まだ2年目で見えていないところもあると思いますが、仕事で大切なのはいろんな人の意見を聞くことではないかと思います。お客さまの意見だけでなく、卵を供給してくださる生産者さんの意見もあり、真ん中にいる私たちがどちらか一方の話だけに耳を傾けていてはバランスが取れなくなります。
いろんな方の意見を聞いて、考えて、何がベストかを判断できるようになっていきたいですね。
あとは個人的にですが、いつも笑顔でいようと心がけています。

伊藤忠飼料を志す方たちへ

個人的な意見になりますが、これから入ってくる人に望むスタイルとしましては、まず明るく元気な人がいいですね。「今度入った人は元気だな、私も頑張ろう」と思えるようなフレッシュな人がいいです。

入社前にこんなことを勉強しておくといいというのはないと思います。私もそうですが、それまで大学で学んできたことと関係のない部署に配属されても、皆さんそこで成果を上げて頑張っていますから。
わからないことはきちんと配属先の先輩たちが指導してくれます。もちろん学んだことが全部無駄にはなりませんが、入社までに何を学んだということよりは、むしろ動物に興味があったり、食べることに興味があることが大事かなと思います。

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