CASE STUDY 6

畜産IT

CASE STUDY 6 
髙森養豚 様

髙森養豚

本社所在地 千葉県香取郡東庄町 肥育豚種類 シムコ LWD
農場規模 ♀260頭・一貫 出荷基準体重 113kg以上
年間出荷頭数 6,000頭 デジタル目勘
導入時期
2020年3月
従業員数 5名 デジタル目勘
利用台数
1台
本社所在地 千葉県香取郡東庄町
農場規模 ♀260頭・一貫
年間出荷頭数 6,000頭
従業員数 5名
肥育豚種類 シムコ LWD
出荷基準体重 113kg以上
デジタル目勘
導入時期
2020年3月
デジタル目勘
利用台数
1台
  • これまで何十年と自ら全頭体測をやってきた。
    大変さを知るだけに、試してみようと思った。
    デジタル目勘に切り替えても格付は問題無し。
    使い始めると、もう豚衡機には戻れない。

    代表 髙森 康之 様

12人の匠が飼育する「東の匠SPF豚」

平成26年度農林水産大臣賞を受賞

平成26年度農林水産大臣賞を受賞

 当農場は千葉県香取郡の東庄町の緑の多い田園地帯のなかにあります。約40余年前、本当に納得のいく豚を育てたいという思いを出発点に、平成3年から勉強会グループが発足。同じ志を持つ養豚家12人が集まって種豚や飼料を統一、現在は「東の匠SPF豚」という銘柄豚を展開しています。白くて甘みのある脂身、柔らかく歯切れが良くて味わい深い赤身が絶妙で、平成26年度には農林水産大臣賞を受賞致しました。
また、特定病原菌が無いSPF認定も取得、肉質だけでなく健康で安全・安心な豚を育てるべく、今も毎日工夫の連続です。グループ内の若手経営者も育ってきた今、この東庄町の養豚がさらに発展するように、安定した豚肉をお客様にお届けすることが私に出来ることだと考えています。

東の匠SPF豚

体測の大変さは誰よりも私が理解している

私の農場では昔から飼育する豚を週1回、全頭を豚衡機で計測してきました。出荷は週3回で、出荷頭数は40頭/回なので、一度に約120頭以上は測る必要があります。これまで何十年と測ってきましたが体重測定の大変さは私が誰よりも理解していますし、この作業をどうすれば軽減できるか、いつもずっと考えて来ました。
あれは17年11月のグループの勉強会の時です。伊藤忠飼料の吉田さんと福永さんが来られて、「スマホで豚の体重がわかる」と話された時は、正直「これで本当にできるのか?」と疑っていました。

見事に誤差は5kg以内。まさに青天の霹靂だった。

髙森代表(左)と髙森養豚のみなさま

髙森代表(左)と髙森養豚のみなさま

その後、19年10月にスマホから専用端末となり、デジタル目勘が発売開始したと聞き、さっそく伊藤忠飼料さんに農場へデモに来てもらいました。
早速、デジタル目勘で撮影すると、誤差は見事に5kg以内に収まります。本当に驚きでした。今の若い人はデジタル技術の発達で想像できるのかもしれませんが、私のような時代の人間には「晴天の霹靂」とはまさにこのこと。最初は端末の水平を維持するのに戸惑いましたが、すぐに慣れました。1〜2kgは誤差の範囲です。バネばかりも針が振れるし、デジタル豚衡機でも豚が動けば数字は変わります。「これならいける」と思い、1台すぐに購入しました。

今も3人1組で選畜。夏を経験すると戻れない。

デジタル目勘の利用風景

デジタル目勘の利用風景

導入直後、伊藤忠飼料さんに従業員への操作説明会をやってもらいました。今は操作に困ることは全くありません。撮影者・仕切板担当・記録と3人1組で、週1回約120頭ほど選畜しています。その記録を元に増体を勘案して、週3回ほど出荷しています。1豚房が13頭で一人で撮影出来ないことも無いのですが、仕切板を使った方が作業が早いです。目的は省力化ですから。特に、昨年夏はすごい猛暑で助かりました。あれを経験すると、もはや豚衡機には戻れないですね。(笑)

上物率は64~74%。今や自分の目より正確。

豚衡機を使う機会はもうほとんどない

豚衡機を使う機会はもうほとんどない

デジタル目勘に切り替えてもう1年経ちますが、上物率は変わらず64〜74%です。感覚的には重量オーバーの格落ちが減った気がします。
あと、1豚舎分はまだ私の目勘で出荷していますが、デジタル目勘で出荷した豚舎の方が上物率は高いです。デジタル目勘でも軽かったり重かったりと実際は誤差もあるのでしょうが、結果的に人の目勘よりもバラつきが少なくなるのでしょう。今や私の目よりも正確ですね。

代表 髙森 康之 様

代表 髙森 康之 様

技術の進化と共に東庄の養豚を発展させたい。

サポートも万全です。数ヶ月前にカメラ異常が疑われた時、伊藤忠飼料の吉田さんが即日駆けつけ、次の出荷には間に合いました。先日もソフトウェアアップデートに来てくれ、自動撮影機能が搭載されました。次々進化するのは毎回楽しみですし、外国人研修生が「とてもラクになった」と喜んで使うのを見ると嬉しいものです。
私はパソコンすら使えませんが、こうした技術がこれからの養豚には必要だということは分かります。そして技術の進化と共に、この東庄町の養豚がこれからも益々発展するように努力したいと思います。

2021年2月取材

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