CASE STUDY 5

畜産IT

CASE STUDY 5 
おおやファーム
株式会社 様

おおやファーム株式会社

本社所在地 北海道千歳市 肥育豚種類 ハイポー
農場規模 ♀700頭・一貫 出荷基準体重 110kg以上
年間出荷頭数 18,000頭 デジタル目勘
導入時期
2020年4月
従業員数 15名 デジタル目勘
利用台数
1台
本社所在地 北海道千歳市
農場規模 ♀700頭・一貫
年間出荷頭数 18,000頭
従業員数 15名
肥育豚種類 ハイポー
出荷基準体重 110kg以上
デジタル目勘
導入時期
2020年4月
デジタル目勘
利用台数
1台
  • 体力面、時間短縮などの省力化は期待以上。
    体測に割いていた時間が飼養管理へ回せる。
    重量オーバーの見逃しが減り上物率も向上。
    何より1名で選畜でき、相当ラクになった。

    農場長 山口 享亮 様

HACCP・JGAPの両認証を取得済み

「銘柄ポーク好感度コンテスト」優秀賞を受賞

「銘柄ポーク好感度コンテスト」優秀賞を受賞

当社は北海道の空の玄関口・千歳市にあり、きれいな水や空気、そして北海道産飼料米を 15%配合した餌を食べさせた北海道千歳産の銘柄豚「う米豚」を作っています。 「う米豚」は第15回「銘柄ポーク好感度コンテスト」で優秀賞を頂くなど、多くのお客様からご支持頂けるようになってきました。
「う米豚」を飼育する農場はHACCP・JGAPの両認証を取得済みで、食品の安全・安心はもとより、より、環境の改善にも取り組み続けております。

日本農業新聞の一面記事でデジタル目勘を知った

デジタル目勘との出会いは、日本農業新聞だったと思います。一面に大きくカラーで掲載され、「スマホで体重がわかるのか、夢のような話だな」と思った記憶があります。当農場では経営の改善、特に省力化につながる資材は積極的に導入、労働負荷軽減に取り組んでいます。
出荷豚のセレクト(出荷選畜)は3~4人一組で、前日の午後に翌日出荷分全てを測っています。豚房は建屋により27頭/房と50頭/房の2種類があり、割とゆったり目です。その中から騒ぐ豚を豚衡機へ押し込み、重い豚衡機を動かしたりと大変な仕事です。特に、当社では豚衡機は衛生面から豚房移動の度に洗浄していましたので、時間もかかります。夏場などは午後の暑い中、豚も人もバテバテになります。
なのでデジタル目勘を早く試したくて問い合わせたら、NTTテクノクロスさんと伊藤忠飼料さんがすぐに説明に来てくれました。

初めて見たときの印象は「デカいな」

開発中のデジタル目勘の説明を受ける

開発中のデジタル目勘の説明を受ける

あれは 19年4月で、まだデジタル目勘の発売前でしたが、特別に開発中のオレンジ色の端末を見せて頂きました。それまではずっとスマホだと思っていたので、初めて見た印象は「デカいな」でしたね。(笑)
その時にNTTテクノクロスさんや伊藤忠飼料さんからデジタル目勘の技術的な詳しい説明や開発の苦労話、完成にかける熱い思いを聞きました。そして半年後の 19年10月に発売開始することを聞き、これで省力化が出来るなら、また技術の進歩に協力できるなら、と社長がその場で1台予約しました。
その後、約束通り10月に発売となりましたが、その頃はCSFの流行もあり、導入まで少し時間がかかりました。実際に導入し、伊藤忠飼料さんから現場で操作レクチャーを受け、本格的に利用開始したのは、 20年6月からでした。

1人でセレクトが可能となり、相当な省力化効果。

デジタル目勘の利用風景

デジタル目勘の利用風景

当社の導入目的は省力化でしたので、デジタル目勘導入後にセレクトが1名で可能となった事、静かに撮影出来るので豚はおとなしく、作業者のストレスも少なくなった事にとても満足しています。また、導入に合わせて運用方法を全頭計測からランダム推定に変更した事により、3~4人で半日かかっていたセレクトが30分程度に短縮出来、相当な省力効果を感じています。
現在は、豚房の中で目安となる数頭をデジタル目勘で撮影後、背中に数字を書いて、あとは人の目でセレクトして出荷しています。
切り替えた当初は不安な部分もありましたが、空いた時間を飼養管理に回せるようになったこともあり、結果としてデジタル目勘の導入後は成績が改善しています。

上物率は 17%向上と、導入効果は当初の期待以上。

デジタル目勘を使用開始した 20年6月から20年11月末までの成績と比較すると、上物率は17%改善、上中物率でも目標の85%を達成しています。これは以前は重量大(枝重80kg超)の発生が多く、上物率を落とすケースが多かったのですが、デジタル目勘は豚衡機より手軽にチェックできるので、重量大の見逃しが減ってきたものと考えています。また、平均出荷日齢も166日と以前より2日ほど早くなっており、飼料効率も改善しているものと考えています。デジタル目勘の導入効果は現時点においては期待以上です。

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農場長 山口 享亮 様

農場長 山口 享亮 様

応答速度の向上と、本体はもっとコンパクトに

デジタル目勘の改善点としては画面のモタつきが挙げられます。「ここだ」という瞬間にシャッターを押したいが画面が追随せず、撮影機会を逃してしまいます。何度も撮影するのは時間のロスなので改善して欲しいと思います。あと本体は片手でも操作しやすいように、もっとコンパクトにしてほしいですね。
今は2月のバージョンアップが楽しみです。今後も使いやすさをさらに追求していってもらいたいですね。

2020年12月取材

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