伊藤忠飼料株式会社(代表取締役社長執行役員:藤嶋照夫、以下、伊藤忠飼料)は、株式会社 Eco-Pork(代表取締役:神林隆、以下、Eco-Pork 社)が開発したモバイル養豚経営支援システム「Porker」の販売における優先取扱権を国内飼料メーカーとして初めて取得※、販売協業することで合意しました。
本年5月1日から伊藤忠飼料の販売ルートにおいて「Porker」の提供を開始いたします。(※優先権は有期契約)
「Porker」は、スマートフォンなどのモバイル端末を用いて農場現場で発生するさまざまな記録を現場で入力、繁殖成績・肥育成績の把握から経営分析まで可能なクラウド型システムで、2018年9月から提供開始し、既に全国20農家、母豚規模で35,000頭分の農場で稼働中です。(2019年3月現在)
伊藤忠飼料はこの新たな養豚向けデジタルツールで、今後増え続ける記録作業の効率化やペーパレス化、そして正確な農場成績の見える化を支援して参ります。
現場での入力イメージ
システム画面イメージ
■ 背景
養豚において、産子数や離乳頭数など数値管理は、農場成績の改善や経営状態の把握のために非常に重要な作業です。しかし、現在は母豚カードと呼ばれるプレートや現場にある紙のノートに記録を書き込み、現場作業後には事務所にあるパソコンへ入力、という転記作業が一般的です。さらに近年は HACCPやJGAPなどの認証に必要な記録作業も増え続けており、畜産業全般で人手不足が深刻な中、現場の作業時間や観察時間を確保するため、紙の記録による煩雑さや慣れないスタッフによる計算ミス防止など、事務作業の効率化や標準化、そしてペーパレス化への対応が急務となっています。
また、大規模化が進む養豚業界において、防疫面や用地調達などの理由から、農場が複数の場所に点在するケースが増加しています。しかし、農場からの情報収集や分析はFAXやパソコンを用いて人手で行なわれており、経営者が法人単位での経営状態をタイムリーに把握するのが困難なケースも存在しています。
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特長
(1)農場内の全てのデータを手元で記録・閲覧可能
「Porker」は、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットなどモバイル端末から農場で発生するデータをどこからでも入力・いつでも閲覧可能です。繁殖・肥育など複数農場の最新情報を一元管理出来る他、農場成績レポートを経営者だけでなく、獣医師や農場指導者とリアルタイムで共有可能です。
(2)「グループ機能」で入力・検索作業が大幅に軽減
「Porker」は、種付や妊娠鑑定など作業日が同一の母豚を事前にグループ化しておけば、システムへの入力が複数頭に対して1回で済み、入力負荷が少ないのが特長です。これにより、グループ単位でのト レースが可能で、同一作業ごとの母豚管理や肥育豚の出荷管理に最適です。
(3)HACCP 認証の効率的な記録作業が可能
「Porker」は、養豚業界において需要が急速に高まっているHACCP認証に必要な記録項目を保有し、業務帳票のテンプレートも多数保有しています。紙による記録に比べて大幅なペーパレス化を実現、記録はクラウドサーバで安全に保管され、作業履歴のトレースも簡単に行えます。
(4)IoT 連携やAIによる分析など高い拡張性
「Porker」は豚舎内の温湿度や飲水を測るセンサー、そして体重推定装置等のIoT機器が開発された場合、それらの情報を取得・連携可能な拡張性の高いデータベース設計になっています。それらデータを基に、将来的にはAI(人工知能)や統計解析による農場成績の改善分析を行っていく予定です。
■ 価格(税別)
母豚1頭 600円/年+初期導入費用(20万円~個別相談)
■ Eco-Pork 社概要
会社名:株式会社 Eco-Pork | Eco-Pork co., ltd.
代表者:神林 隆
所在地:〒101-0022
東京都千代田区神田練塀町 3 富士ソフト秋葉原ビル 12F DMM.make AKIBA Base 2202
資本金:5,000,000円
設立日:平成29年11月29日(ニク・イイ・ニク)
Webサイト:https://www.eco-pork.com