予防衛生チーム

■サルモネラ検査

ここでは当所におけるサルモネラ検査について簡単に説明しましょう。当所で検査するサルモネラの検体は、月平均約750検体。検査対象は、卵や飼料・原料、鶏舎や豚舎内のドラッグスワブ、糞便、ほこりなどさまざまです。特に卵におけるサルモネラ検査は重要です。当社におけるブランド卵を生産する農家、およびGPセンター(grading and packing center:鶏卵選別・包装施設)は定期的にサルモネラ検査をおこない安全性を確認します。

はっきり言って糞便やホコリなど汚くて臭いし気持ちのいい仕事ではありません。しかも確実さが要求されます。万が一にもコンタミネーション(他の菌による汚染)が起こった場合、消費者のみなさんに対する安全性のみならず、生産農場にも大きな迷惑をかけてしまうからです。いかに確実な検査をおこなうか、それは私たちの責任でもあり、また誇りでもあるのです。

当所では「遅延2次培養法」と呼ばれる検査法を採用しています。少々時間がかかりますが、検出感度の高い検査法です。軽くその流れを追ってみましょう。

【遅延2次培養法】
●1日目
検体(主にドラッグスワブ、糞便など)を緩衝ペプトン水で前培養をおこなう。
●2日目
1日目に培養した緩衝ペプトン水1mlをハーナテトラチオン酸塩基礎培地8mlに移し替える。
37℃で一晩培養し、その後22℃で四晩培養する。
●6日目
培養したハーナテトラチオン酸塩基礎培地0.5mlを新しいハーナテトラチオン酸塩基礎培地(卵の場合はRV培地)
5mlに移し替え、37℃で一晩培養する。
●7日目
培養したハーナテトラチオン酸塩基礎培地をランバック寒天培地とブリリアントグリーン寒天培地に
1エーゼ分づつ塗沫し、37℃で一晩培養する。
●8日目
判定、疑わしいコロニーはブレインハートインフージョン培地に純培養。

  《ランバック寒天培地(右)》
赤色のコロニー

《ブリリアントグリーン寒天培地(左)》
白色半透明なコロニー及びその周囲の赤変

その後は純培養したサルモネラをO血清、H血清を当てて凝集を確認し、血清を型別する。
長期の培養をすることもあって、検査は最低でも1週間以上かかかります。
もちろん緊急の場合には早く結果の出る多少検出感度の低い検査法を併用することもあります。
願わくば検査など必要のない綺麗な環境で動物を飼育することが可能であればよいのですが。


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